2023年07月26日
研修会

2023年度 SDGs研修会レポート

[2023年 株式会社コスモ・キャリアアップ研修] 

 

  2023725日(火)~

SDGs入門研修」

〈講師:中村 雅子〉

掲げられているゴールが世界的に取り組むべき人類の課題であるとしても、SDGsには批判もつきものである。行っている事に矛盾があり、ナンセンスであると。不徹底で企業にずるく利用されると。賛否あるなか、これに取り組む学校も着実に増加中であり、賛成にせよ反対にせよ、生徒がこの問題と取り組む際に、教師としては部外者の位置に止まっている訳にもいかない。中村講師は「取り組むべき17個の目標の内、日本が世界目線でよく取り組めていると評価されているのは、唯一、教育の分野のみで、その他は世界から遅れている」と指摘。それからSDGsに関する全般的な基礎事項を丁寧に話してくれました。課題は深刻ではあるが、悲観的になり過ぎず、身近で実行可能な範囲からいっしょに取り組んでいくことを真剣に訴える講師に、「70歳とは見えませんね」との称賛の声。講師の思いは十分に伝わったと思います。この運動を批判するにせよ、その基本的な流れは本日の研修会で把握できたのではないでしょうか。

・参加者10

・参加者の声:

「わかりやすい丁寧な説明をありがとうございました。視野を大きく持って、具体的に行動に移していく事が大切だと思いました。メッセージが力強かったです」

「よく耳にする言葉でありながら、具体的には何も分かっていなかったことを反省しながら拝聴しました。自分には何ができるかを考えるなかで、フードマイレージというワードが一番心に残りました。出来る限り、地産地消に努めていきます」

SDGsだけじゃなくてMDGsもあるんだよ、と生徒から言われたことがあり、今日その話も聞けてよかった。講師のお人柄がとても素敵で、もっとお話を聞いていたいと思いました」

 

「北米ではマーガリンが危険と発表されたあと、ヤシ油はトランス脂肪酸を作らないからと南米の森林を焼きココナツの林を作らせたそうです。火葬はCO₂を排出するといっても土葬も環境を破壊します。海に遺灰を撒くと海を汚染します。海のプラスチックゴミをフランスでは服に再利用しています。こういった話題を授業で話したくても、私の担当する家庭科は受験科目ではないので、子供たちは下に見ているところもあります。SDGsに関する動きには疑問点もありますが、中村先生のような方には、今後も活躍いただきたいです」

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