2025年05月20日
研修会

2025年度 生徒対応研修会レポート

【2025年 株式会社コスモ キャリアアップ研修】

 

2025517日(土)~

「生徒対応研修会」

〈 講師:山下 信 〉

 

 「多動性障害のある子が授業中にフッと勝手に教室を出ていってしまったら、先生方はどうしますか?」

 

というシンプルな問いかけに、先生によっては随分対応の仕方が違いました。

そのまま追いかけて行くという方もあれば、学校のアプリにその旨を入力すれば、情報が瞬時に伝わり対応してくれるという方まで。

講師の勤務する環境で随分多様であり、従って何がベストな対応かは一概には明言できないという事も確認できました。

このように生徒への接し方や指導の仕方は、職場の決められたルールに則り、そこでのやり方に合わせる必要があります。

それと同時に時代の変化によっても、その方法は随分と以前とは様相を異にしています。

山下講師はそのキャリアを通じて蓄えてきた生徒指導の体感的方法をこれらの多様性を加味しながらまとめてくれました。

自己の教員生活を振り返りながらのまとめなので、抽象論に堕することなく、参加者を惹きつけていました。

同じ内容を語っても、その語り方に講師の味が出るのであり、生徒に厳しく接しても決して生徒からの反感を買わなかった山下講師の方法は、

その表層のやり方をではなく内面のエッセンスを感じてもらいたいものでした。

参加者の感想を拝見するに、その点は伝わってくれた気がします。

 質疑応答では、若い参加者の質問に対して、山下講師以下、キャリアの長い先生方のアドバイスもあって、短い時間ではありましたが参加者がひとつになった瞬間でした。

講師も参加者も弊社の登録の方々であり、普段はそれぞれの職場で勤務しているので、こういう機会が持てるのは研修会の時がほとんどです。

同じ教科の先生同士や山下講師に賛同をしめす参加者が集まって来て、会話が盛り上がっていました。

生徒の持っている個性や障害は多様な為、一般論からははみ出して対応を検討する事例については次の機会に譲ることにしました。

 

・参加者:6

・参加者の声:

「同感、共感できる内容がすごく多かったです。山下講師のお人柄が良いので、言いたい事がよく伝わってきました。それだけでも生徒を前にして話す際の手本になります。

現場で苦労されている先生方にとっては『自分だけではない』と安心できる時間にもなったのではないでしょうか」

 

 

「講師の先生も私たちと同じ非常勤講師で、それならではの問題提示と解決法が示されたのが印象に残りました。

生徒の反応が良いが理解度は概ね浅いクラスというご指摘は私も大きな問題だと思いました」

 

「時代の変化に伴う教育業界、親の役割、保護者の要望の変化についてのお話が印象的でした。

また厳しく生徒に接する時の注意点と保護者対応での留意点について、皆さんからの助言がいただけてありがとうございました」

 

「生徒にとって面白い授業とは?の話のなかの、*生徒が主体となっているかのチェック*で私は全然彼らに発言させていないと自覚しました。

学校が非常勤講師に期待するのは何よりも授業力ですので、山下先生に近づけるように努力します」

 

 

 

 

 

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